4月11日、エディオンピースウイング広島で明治安田J1百年構想リーグWESTグループ第10節 サンフレッチェ広島-清水エスパルス戦が行われた。試合は1-1でPK戦の末、広島が勝利(PK5-4)。連敗を4でストップし、リーグ戦では3月14日のG大阪戦以来、約1カ月ぶりの白星となった。PK戦勝利は岡山戦以来今季2度目で、勝点2を積み上げた。
ホームで連敗を止めたい広島は、前節からスタメン3選手を変更。トルガイ・アルスランが今季初スタメンを飾り、松本泰志が2試合ぶりにボランチで復帰。さらにジャーメイン良も3試合ぶりに先発へ戻り、前線の構成を変更して臨んだ。
「我々の選手たちはうまく対応し、前線からプレスをかけてセカンドボールを拾うことで、攻守において90分間、試合を支配し続けることができたと思います」。ガウル監督がそう振り返ったように、広島は立ち上がりから試合の主導権を握った。シャドーに入ったトルガイ・アルスランを起点に好機を生み出し、前半だけでシュート10本。守備面では清水のシュートを2本に抑え込んだ。
後半13分、広島はトルガイ・アルスラン→中村草太、ジャーメイン良→木下康介と前線を入れ替え、さらに攻勢を強めていく。しかし後半26分、清水に一瞬の隙を突かれた。中央の宇野禅斗からのパスを受けた北爪健吾が右サイドからクロス。それに反応したオ・セフンが、ペナルティエリア中央から左足でワンタッチシュートを決め、先制点を許してしまう。
しかし3分後、広島はすぐに追いついた。ペナルティエリア右サイドから川辺駿が中央へ折り返すと、相手にブロックされるも、こぼれ球に反応した木下康介が押し込み同点とした。「1点を返したことで息を吹き返した。本当はもう1点取れたと思うし、それは次の課題だと思っています」。木下は、試合をひっくり返すだけの力がこの日広島にあったことを強調した。
後半だけでも清水を大きく上回る11本のシュートを放つなど、最後まで攻め続けたが、1-1のまま90分を終え、勝負はPK戦へと突入。広島のキッカー陣は全員が成功。守護神・GK大迫敬介は4人目のキックを読み切って見事にセーブし、5-4でPK戦を制した。
試合後、ガウル監督は「我々のサポーターが作り出す素晴らしい雰囲気のスタジアムで勝つことができました。後半に先制を許す展開になりましたが、その後も前へプレーし続け、見事に同点に追いついてくれました。90分で勝ち切れなかったのは残念ですが、PK戦での勝利にふさわしいパフォーマンスだったと思いますし、90分で勝利していてもおかしくない試合でした」と総括した。シュート21本という数字が示す通り、90分で決め切ることもできた内容だった。しかし、勝利という結果で連敗をストップさせた事実は、広島にとって大きい。
広島は次節、ホーム4連戦の3戦目。4月17日に長崎と対戦する。

