昨季支配下登録をつかみ、一軍デビューを果たした前川誠太。開幕一軍を目標に掲げていた今シーズンは、悔しい二軍スタートとなった。「少しでも早く一軍に上がりたい」。その思いの原動力は、支えてくれた周囲への『感謝』がある。

4月11日のウエスタンリーグ・阪神戦では、初回に今季2号となる本塁打を放った

 2024年シーズン終了後、育成3年目のシーズンを終えた前川誠太は戦力外通告を受けた。同年、育成再契約となるも、オフには左足首の手術を受けている。

 「(育成は)与えられた期限のなかで結果を出して支配下に上がらなければならないので、焦りはありました。再契約になったときも、『チャンスはあと1年』という思いでした」

 『後がない』という思いで臨んだ2025年シーズン7月末、ついに前川は支配下登録をつかみ取る。その裏には、先輩選手たちの支えがあったと前川は明かしている。

「(西川)龍馬さん(現オリックス)や野間(峻祥)さんに、すごくお世話になりました。龍馬さんには同じジムでお世話になりましたし、野間さんは自分が手術をした時に『駅からジムまで歩くのは不便だと思うから』とレンタカーを用意してくださいました。たくさん助けていただいた分、とにかく結果で返すしかないと思っています」

 一軍昇格から数試合は好調だった。デビュー戦で安打を放ち、ヒーローインタビューのお立ち台にも立った。ただ、『来季は開幕一軍』と掲げていた前川にとって、今シーズンは悔しいスタートとなった。

「目標は開幕一軍だったので、自分のなかでもすごく心残りがあります。切り替えて、早く一軍に上がれるように結果を出していきたいです。打撃も守備も、まずは数字を残さないといけないと思っています」

 勝負強さは健在。昨季、鮮やかな一軍デビューを果たしたそのポテンシャルが、一軍で爆発する日を楽しみに待ちたい。

■前川誠太(まえかわ・せいた)
2003年4月4日生、京都府出身
176cm 66kg/右投右打/内野手/プロ5年目
敦賀気比高-広島(2021年育成ドラフト2位)

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