5月11日、ルーキー・赤木晴哉のプロ初先発となったこの試合で、二番手で登板した塹江敦哉が2024年以来となる勝利投手となった。
塹江は2014年にドラフト3位で入団すると、主に中継ぎとして活躍。2020、2021、2024年には50試合以上に登板するなど、ブルペンを支え続けてきた。かつて速球派左腕が語っていた『与えられた場面で投げる』難しさと、大切さとは。ここでは、初の50試合登板を果たした2020年の独占インタビューを振り返る。(『広島アスリートマガジン』2020年8月号掲載記事を再編集)
◆投げる場面が変わっても、自分は大きく変わらず投球できている
─2020年シーズンは、中継ぎとして昨季とは違う立場での登板が続いています。自身の投球を振り返った印象を聞かせてください。
「良い部分としては、僅差だったり、勝ちゲームなど開幕から良い場面でどんどん投げさせてもらえるようになってきましたが、投げる場面が変わっても大きく変わらずに自分の投球ができているように思います。課題も同じで、自分の投球ができていると感じながらも、力が足りない部分だったり、ピンチの場面であるとか、そういうときに、もっといろいろできたら……と思うところはあります」
─開幕から8試合連続で無失点が続きました。結果がついてくる中で、プレッシャーを感じる面はありましたか?
「無失点が続いているということに関してはプレッシャーを感じたということはありません。自分にできることがすごく多いわけではないので、とにかく今は自分の力を出し切ることに集中しています。そういう中で、改めてチームの勝ちを守り抜くというのはすごく大変なことだなと感じています」
─厳しい場面での登板が続きますが、手応えを感じた登板は?
「本当にラッキーで抑えられたりとか、逆にアンラッキーで点を奪われたりだとかありますが、その中で自分の力を毎試合出せるかどうか? というところだけに意識を置いています。なので手応えという意味では今の展開で安定して抑えられているかと言うと、まだまだと思っています」
─投げる場面や役割も変わってきました。マウンドでの意識に変化はありますか?
「今は意識は変わらずに投げていますが、場面が変わってきているので、それに相応しい準備だったり、心構えというのも少しずついろんな経験をしながら、自分が良いと思える準備をしていきたいなと思っています。これまでと投げる場面が変わって落ち着きがなくなって失敗してしまうこともありますし、こういう展開で投げて何が大事か? を改めて考えることもあります。なので、今は単純に本当に一球を大事にできるか? ということを一番大切にしなければと感じさせられています」
■塹江敦哉(ほりえ・あつや)
1997年2月21日生、香川県出身
178cm、87kg/左投左打/投手
高松北高ー広島(2014年ドラフト3位)
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