故障とともに幕を開けたプロ1年目のシーズン、見事に復活を遂げた工藤泰己が次に目指すのは、再現性の向上と球速160キロ越えだ。まずは経験と力を蓄え、きたる大ブレイクの日に備えたいと語る工藤。若き快速右腕が思い描く、プロの世界での理想像とは。(全3回/第3回)
◆武器は球威と変化球。まずは投げっぷりを見てほしい
―工藤投手が、プロ1年目を通して感じた課題を教えてください。
「動きの再現性です。ほぼ毎日試合があるなかで、少しずつ動きがずれていく感覚がありました。いかに毎日同じような動きができるかが、これからの課題だと思っています」
―プロの先輩投手を見て『すごい』と感じた瞬間はありましたか?
「コントロールですね。ブルペンで森下(暢仁)さんが投げているのを見ていると、捕手がミットを動かさずに捕るんです。あれはアマチュアとは全然違うなと思いました」
―将来的に、どんな投手を目指したいか聞かせてください。
「全球種で三振が取れる投手になりたいです。あとは球速です。野球をやったことがない方でも『この投手、球が速いな』というのは分かると思うんです。自分の投球を見て『すごい』と感じてもらえる、野球で感動させられるような選手になりたいです」
―球速の目標は?
「日本人最速を超えたいです。166キロは投げたいですね」
―入団時は、抑えを目標に掲げていました。
「そうですね。ただ、今は先発をやりたいという思いが強いです。もちろん後ろを締めるのも楽しいと思いますが、先発で1回から9回まで自分が投げて勝つというのが、野球の原点なのかなと最近思うようになりました」
―ファンのみなさんにはどんなところを見てほしいですか?
「自分の持ち味は、球威で打者を抑えながら、変化球でも三振を取れるところだと思っています。まずは投げっぷりを見てほしいです。また、野球選手として一流になりたいという思いもありますが、人間力でも一流になりたいと思っています。こういう記事を読んでいただいて、何か感じてもらえたらうれしいです」
―同期や同学年には、今季、一軍で活躍を見せた選手もいました。刺激はありますか?
「活躍している姿は見ていました。悔しいというより刺激を受け勉強になる部分が多いです。自分のなかではある程度プランがあって、年数を重ねて2年後、3年後にブレイクするようなイメージを持っています」
―積み重ねてから大きく伸びたいということですね。
「才能が一瞬で開花することもありますが、自分には現実的ではないと思っています。年数を重ねてきっかけをつかんだ時に、それまで積み重ねてきたものを一気に出してブレイクしたいと思っています」
■工藤泰己(くどう・たいき)
2003年9月29日生、北海道出身
175cm・87kg・右投右打
北海高ー北海学園大ー広島(2025年ドラフト4位)
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