苦戦が続くカープの中で、開幕から奮闘を続けるカープ堂林翔太。8年ぶりの規定打席到達も目前となってきた。120試合制で行われている今シーズンの規定打席数は372。10月8日現在で357打席を記録しており、到達まであと14打席となった。

8年ぶりの規定打席が目前に迫る、堂林翔太選手。

 「もうチャンスも多くないという思いがあるので、とにかくアピールするだけだという気持ちです」 

 シーズン前にはそのように意気込みを語るなど静かに闘志を燃やしてきた。2014年以来、自身6年ぶりとなる開幕スタメンのチャンスをつかむと、6月は29打数12安打で打率.414をマークするなど勢いに乗った。7月には月間32安打、5本塁打を放つなど、序盤は打率ランキングも上位をキープしてきた。

 しかし8月以降、打撃はやや下降線を辿り、9月13日には長らくキープしていた打率3割台を切った。しかし今季は昨季までとは違い、首脳陣の信頼を勝ち取った堂林はスタメンとして試合出場を続いた。

 10月8日時点で13本塁打をマークしており、2012年に記録した自己最多14本塁打まであと1本と迫る。そして45打点は自己最多に並んでいる。打率は2割9分前後を推移しており、残り試合数を考えると初の3割達成も見えてくる。

 「1年間、一軍の戦力としてあり続けること。一日一日が勝負だと思って戦い抜きたいと思っています」

 8月には29歳を迎えた背番号7は、今やカープに欠かせない戦力となった。シーズンも残りわずかとなる中、一日勝負で最後まで駆け抜けた結果、どのような数字が残るのか、注目したいところだ。