◆「チームに新風吹かせた小兵内野手」羽月隆太郎・2018年ドラフト7位

<2020年一軍成績:9試合/20打数4安打/0本塁打/4打点/盗塁0/打率.200>

 二軍で3割超の好成績を収め、8月7日に一軍初昇格を果たした羽月隆太郎。同日の阪神戦(マツダスタジアム)で即スタメン起用されると、首脳陣の期待をはるかに上回る活躍を見せた。第1打席から先制点を呼び込む犠打を決めると、第2打席では絶妙なセーフティスクイズを決めプロ初安打、初打点を記録。勢いづいた羽月はその後も2点タイムリー三塁打を放ち、最高の形でプロ初のお立ち台もゲットした。9試合の出場で打率2割と、その後は一軍の壁も味わったが二軍降格後は再び好調をキープ。10月11日の時点で打率.319、チームトップの12盗塁をマークしている。

◆「スピードを武器に一軍定着へ」大盛穂・2018年ドラフト育成ドラフト1位

<2020年一軍成績:55試合/102打数29安打/2本塁打/10打点/盗塁5/打率.284>

 2018年ドラフト組の中で、ダントツの数字を残しているのが大盛穂だ。昨季オフに支配下登録を勝ち取ると、7月24日には一軍初昇格&公式戦初出場(対DeNA/横浜スタジアム)を記録。まずは代打起用で結果を残し、9月に入ると多くの試合でスタメン出場を果たしてみせた。カープの育成出身選手で安打を記録したのは中谷翼以来10年ぶりとなるが、大盛は安打どころか初本塁打、初盗塁、初猛打賞など球団記録を軒並み塗り替えている。西川龍馬、宇草孔基ほかライバルが目白押しの外野手で、育成出身のプロ2年目選手が周囲の想像を遥かに上回る飛躍を見せている。