J1リーグ第22節の全9試合が10月14日に開催され、サンフレッチェ広島はホームのエディオンスタジアム広島(19時キックオフ)で川崎フロンターレと対戦する。直近5試合の直接対決では川崎が3勝2敗、通算成績では川崎が21勝9分10敗と大きく勝ち越している。

先発が予想されるレアンドロ・ペレイラ選手。現在チームトップの9得点をマークしている。

 川崎は19勝2分1敗(勝ち点59)という圧倒的な戦績で首位を独走。一方でサンフレッチェは9勝4分7敗(勝ち点31)で11位にとどまっている。各チームで消化試合に差があるため暫定の順位にはなるが、リーグ戦9連勝中の川崎の勢いは本物だ。

 年間最多勝ち点も視野に入れる川崎を前にして、サンフレッチェがやるべきことは10月3日の鳥栖戦(○3-0)で見せたような前線からの積極的な守備だろう。現状で63得点を誇る川崎に自由にボールを持たせるようでは、前回(●1-5)の雪辱を果たすことは至難の業だ。

 その中で是が非でも取りたいのが先制点ということになる。リーグ最少失点(19失点)で首位をひた走る相手とはいえ、前線からのプレス、そこからのショートカウンターは必須条件。永井龍、ドウグラス・ヴィエイラの負傷具合にもよるが、チームトップの9得点を奪っているレアンドロ・ペレイラの決定力もポイントとなりそうだ。

「監督からは『守備でも貢献してほしい』という指示は出ています。ただ自分に与えられたもっとも大きな仕事はゴールを決めることだと思っています。守備で貢献しつつ、ゴールも決めてチームを勝利に導きたいと思っています」

 穴がないように見える川崎も、前節は仙台(○1-0)の攻めに手を焼き、10月7日のルヴァン杯ではFC東京(●0-2)にクリーンシートで敗れている。一方でサンフレッチェは、川崎戦大敗後の5試合で勝ち点10を上積みするなど復調傾向も見せている。前回の大敗を受けて城福監督が、どうチームを立て直してくるのかに注目したい。