第21節の清水戦で、サンフレッチェの森島司がセットプレーからゴールとアシストを記録した。なかでもブレ球でゴールに突き刺したミドルシュートは、『DAZN週間スーパーゴール』において第21節のベストゴールに選出されたスーパーな一発。能力の高さを証明する芸術的なシュートとなった。
ところが第22節の川崎戦では、フリーの決定的なシーンで枠を捉えることができず、試合の流れを変えることができなかった。首位独走の相手と互角ともいえるサッカーを展開していただけに、悔やまれるプレーとなってしまった。
「90分を通じて悪くはなかったと思うので、決めるところを決めたら展開も違ったと思います」
攻守両面で精彩を欠くシーンがあったことを認めた森島は、攻守の課題を修正して10月18日の神戸戦(エディオンスタジアム広島/17時キックオフ)に臨むことを約束。上位再進出を狙うには、やはりエースナンバー10を背負う男の復調は欠かせない。
「今後、得点シーンがあったときも『やっぱり森島が得点に絡んでいたな』と思ってもらえるように、常に得点を意識してやっていきたいと思っています。ただ特に目標とする数字というのはないです。チームが勝つことが一番なので、そこは変に自分を出すのではなくチームに貢献する形で自分を出し切りたいと思っています」
新型コロナウイルスでリーグ戦が延期になった直後のインタビューで、森島は今季に臨む上での心構えをこのように口にした。能力の高さは実証済みなだけに昨季、ACLで結果を残し一気に表舞台に躍り出た当時のような勢いを再び取り戻したい。