10月18日(日)、サンフレッチェ広島がホームのエディオンスタジアム広島(17時キックオフ)でヴィッセル神戸と対戦する。直近5試合の直接対決はサンフレッチェの4勝1分。通算成績でも23勝11分10敗と大きく勝ち越している。

一時、体調不良で戦線を離脱した野上結貴選手だが、ここ数試合で再び“堅守”ぶりを発揮。神戸戦でも鉄壁の守備が期待される。

 今季の第2節(7月4日)でも3対0と快勝しているだけに『サンフレッチェ有利』と謳いたいところだが、すんなりデータ通りにいかないのがサッカーの難しいところ。神戸は現時点でサンフレッチェより一つ上の10位に甘んじているとはいえ、スイッチが入ったときの攻撃力は侮れない。

 となればテーマとなるのは、やはりサンフレッチェのキーワードでもある堅守速攻だ。永井龍の負傷離脱や過密日程という不安材料はあるが、前節の川崎戦でも見せたような前線からの積極的なプレスは勝利への必須条件と言っていい。城福浩監督が選手たちに求めているのも、その部分。対戦相手に関係なく、サンフレッチェが目指すサッカーを貫くのみだ。

「(川崎戦では)できるだけ相手陣地でサッカーをしたいという我々のコンセプトがありました。それはボールをつないで相手陣地に行くときと、相手にボールが渡った瞬間にそこからプレッシャーをかけて、制限をかけて高い位置で(ボールを)奪うと。ここはずっとテーマとしてやってきました。ここ数試合、それは具現化できていたので、継続しただけです。『ここ数試合やり続けていることを変わらずやろう』と選手を送り出しました」

 おそらく神戸戦でも、城福監督は同じような言葉で選手をピッチ上に送り出すことが予想される。神戸は得点力がある一方で、42失点と守備陣に不安も抱えている。高い位置でボールを奪取し、当節では川崎戦で奪えなかった先制点をまずは奪いたい。