10月13日に行われた阪神戦(甲子園)で、カープ西川龍馬がプロ入り初の4番に座り、決勝となる2点タイムリーを放つなど打線の主軸として大きな仕事を果たした。
今シーズンのカープ打線は開幕から鈴木誠也が不動の4番としてスタート。9月28日からは松山竜平が4番に固定されており、西川は今シーズン3人目の4番打者となった。
先頭で迎えた初回はフルカウントから四球。続く打席は両チーム無得点で迎えた3回。長野久義の安打、鈴木誠也の申告敬遠などで2死満塁のチャンスで打席を迎えた。カウント2-2からレフトヘ見事に流し打ち、先制となる2点タイムリーに。好投を見せていた九里亜蓮を後押しする大きな一打となった。
「あまりここを打ちたいというのはないので、割り当てられた打順で仕事をするだけだと思っています」
以前打順について聞かれてこう語っていたように、元々打順にこだわりを持っていない。今季は3番打者としてスタートして22試合、7月からは1番打者として30試合。故障離脱から復帰した10月11日以降は5番として出場していた。
「1番であれば、どうやったら塁に出られるかを考えますし、中軸であればチャンスでランナーを返すことですね」
プロ入り5年目で全打順でのスタメン出場となった。シーズン残り試合はわずかとなってきたが、鈴木誠也の前後を打つポイントゲッターとして、最後までチームの勝利に貢献していくのみだ。