今年のドラフト1位指名はトヨタ自動車の栗林良吏投手。昨季の森下暢仁投手(写真)に続き一本釣りに成功した。

◆ファンのありがたみを、より強く実感した1年

 プロ野球はまだクライマックス・シリーズ、日本シリーズを残していますが、6月の開幕からここまで、すごく早く感じました。実際に選手たちがどう感じていたかは分からないですけど、いちファンとして見ていたら、今年は試合の消化スピードが早いなぁって。

 新日本プロレスも6月から興行を再開して、実際にリング上で闘っている立場として、気がついたらもう年末っていう感じです。それだけ6月の興行再開からすごく中身が詰まっていたんだと思うし、いまだかつて誰も味わったことのない半年間だったわけですからね。

 いままで普通だったことが、いかにぜいたくな時間だったのかっていう。もちろんこれまでもお客様への感謝の気持ちはありましたけど、6月からの半年間で改めて強くなりました。

 たぶんこれはほかの競技の選手も同じだと思いますけど、とくに会場、スタジアムにお客様を入れるようになってからは、お客様のありがたみというのを、より強く実感する1年になりました。それぐらい選手にとって応援されること、お客様に見られているっていうのは大事なことなんだなと。そういうふうに思えただけでも、この半年間はムダではなかったですね。

 早くもカープは来シーズンに向けて動き出しているわけですけど、来季の戦力という意味では、ドラフトで指名した選手たちが楽しみですね。今年のドラフト1位指名は、トヨタ自動車の栗林良吏(くりばやしりょうじ)投手でした。

 正直、あまり詳しくは分からないんですが、社会人のなかでもかなり有望な投手みたいですね。複数球団が競合する有力選手もいたなか、一本釣りで即戦力候補の投手を指名するあたりは、カープらしいなと思いました(笑)。

 昨年のドラフト1位で入団した森下投手が大活躍したので、今年のドラフト1位の栗林投手への期待感も大きいと思うんですよね。森下投手とは大学日本代表で一緒だったこともあったみたいですけど、栗林投手はあまり気負うことなく、でも社会人からの入団ということで、1年目から活躍してくれることを願っています。