◆例えば大谷くんや藤浪くんは……
─結果に関わらず、とにかく努力を重ねていくということですね。
「たとえば大谷(翔平)くんや藤浪(晋太郎)くんは、高校生のときから注目されていた選手だったし、活躍して当たり前というか。ただ、それで結果を残しているのはすごいと思うんです。あの二人は天才バッターとか、天才ピッチャーなのかなって思います。でも自分はそうじゃないし、天才じゃないし、努力してやらないといけない。天才だったら3月の時点で壁に当たらず、バンバン打っていると思うんです。でも、それが無理だった時点で天才じゃないと思うし、練習しないとダメなんだって思って。そうしたら良い結果が出てきたんで、改めてそういう努力の選手なんだなって思いましたね。自分に負けていたらダメなんだなと」
─練習へと熱心に取り組むようになったきっかけなどはあるのでしょうか?
「高校のときに『野球の神様が見てるぞ』ってしつこく言われたことがあったんですけど、全然言われたようにやらなかったんです(笑)。『神様なんて、嘘つけよ』って。『お前は才能があるのに練習しないからダメなんだ。野球選手として潰れるぞ』って言われても『打てばいいんだろ』って心の中で思っていました(笑)。でもプロに入って、練習をやらないときは結果が出なくなったし、頑張っていたら一軍に上がれてヒットも打つことができました。『もしかしたら野球の神様っているのかも……』という気持ちでやっていたら、夏場、体がきつくて練習せずに布団に入って寝ようとしても、なんだか隙間とかから誰かに見られているような気がして。なんか怖くなって、練習やらないとダメだって思って、そのまま起きて裸足でベランダに行ってバットを振って寝たことがあるんですよ」
─才能があるからこそ、練習することが大事だということを改めて実感したのでしょうか?
「足の速さ、肩の強さ、体の強さなど、生まれ持ったものを生かさないと意味がないと思っています。野球しかやってきていなくて、せっかくこういう世界に入れて、これで努力しなかったらもったいなさ過ぎますよね。自分で自分を潰したくないんです。練習して練習して、それで結果が出ない方がまだいいです。自分の才能がなかっただけと思えたらいいんですけど、あのとき練習しておけば良かったって思いたくないから、一生懸命やりたいですね」
