開幕戦が迫るとカープファンの間で話題にあがるのが、OB・安仁屋宗八氏のシーズン予想だ。良いときも苦しいときも、常に前向きな言葉でチームとファンを鼓舞してきた安仁屋氏が、かつて語ったチームへの熱い思いと愛ある“喝”。

 開幕を目前に控えたいま、ブレることのないその『安仁屋節』をいま一度振り返ってみよう。(『広島アスリートマガジン2009年9月号』掲載記事の一部を再編集)

愛する球団のOBとして、叱咤激励を送り続ける安仁屋宗八氏

◆チームを愛しているからこそ、言わなければいけないこともある

 まず言えるのは、可能性が1%でもあれば、絶対にあきらめちゃいかんということ。わしは常にカープには優勝、そして日本一しかないと思っとる。シーズン前には順位予想なんかも聞かれたりするけど、誰に聞かれようと絶対に1位しかない。やっぱり自分がお世話になってきたチームということもあるし、このチームを信じていたいからね。

 ましてやマツダ スタジアムという本当にいい球場ができてお客さんもたくさん入ってくれているし、その中で試合ができる選手たちはうれしいだろうよ。わしらが見ていてももちろんうれしい。だからカープの批判はしたくないけど、でもやっぱり勝って欲しいから、言わないといけないことはあるね。

 ラジオで解説をしていても、感動して涙を流すこともあるんよ。「よっしゃー!」とか「何しよるんか!」という声が自然に出るし、試合に入り込んでしまう。地元の試合は1試合も欠かさず練習から見ているし、やっぱり野球が好き、カープが好き、ということなんだと思うね。選手の顔を見ていたら安心するよ。

 カープのいいところは、やっぱりチームワークじゃないかな。だから、よその球団もカープの選手やOBを欲しがるんだ。今、あちこちのチームにカープ出身のコーチがいるのは、野球人としてはもちろん、人間的に評価されているからなんだ。