新たなサッカーへと舵を切った城福サンフレッチェ。後半戦の巻き返しを誓う

 7月6日(土)のC大阪戦でリーグ戦の半分が終わったということで、今回は開幕からここまでのチームの戦いを振り返っていきます。

 開幕直後こそ堅実な守備で負けなしの快進撃を続けていましたが、第8節FC東京戦(●0ー1)から5連敗を喫してしまいました。得点力不足を露呈し、長く暗いトンネルを進んでいたチームでしたが、風向きが変わったのが第15節の湘南戦(○2ー0)です。城福監督自身もこの試合に臨む前から「自分たちのサッカーをしていきたい」とコメントするなど、心機一転それまで展開していたサッカーから脱却し、新たなサッカーに挑戦していく意志を感じました。城福監督のこれまでを鑑みると、この決断に至るまでは非常に苦しんだのではないでしょうか。就任以来、堅実さを前面に押し出していましたが、その基本線を崩してでも新たなサッカーに挑戦しようという意気込みを、私は大いに評価したいと思います。監督がこうした決断を下した背景には、サンフレッチェの選手たちへの信頼というものがあるはずです。城福監督が就任する以前のサンフレッチェというチームがどんなサッカーを展開してきたのかを考慮した上で、このクラブの選手たちであれば新たな攻撃的サッカーを展開してもバラバラにならないと踏んだのでしょう。