12月15日に2020年新入団会見が終わり、新たに7選手がカープのユニホームに袖を通した。この企画では、改めて現役カープ選手が過去に新入団会見で語った言葉を振り返る。

 今回は2019年ドラフト1位で指名された森下暢仁の言葉をピックアップ。大学No.1右腕との呼び声高かった森下だが、蓋を開けてみればカープが単独指名に成功。明治大を38年ぶりの大学日本一に導いた右腕は、プロでもその実力を発揮し、見事新人王に輝いた。

 1年目から大車輪の活躍を見せた背番号18が語った決意の言葉を改めて辿っていく。

ルーキーイヤーの今季は期待に違わぬ活躍で見事新人王を受賞した森下暢仁投手。

◆ストレートの回転量に自信アリ!〈森下暢仁〉

 「こんなに大勢の方々に見られて喋るっていうのもなかなかないので、とても緊張しています。カープには単独指名していただいて、自分はこのチームにいち早く溶け込んで活躍したいという気持ちが強くなりました

 投球の持ち味は強気で攻めるところは攻めて、変化球でもカウントをとってバッターと戦っていくところだと思っています。大学4年生の時にはキャプテンをやらせていただいて、チームを支える部分でも絶対に勝たないといけないという強い気持ちと責任感が生まれたので、そこが4年間で一番成長できた部分だと思っています」

 持ち球の中ではストレートの回転量、空振りをとれるところが自分自身の魅力だと思っているので、ストレートをしっかりとレベルアップさせて、もっともっと空振りをとれるストレートにしていきたいという思いと、その部分を見てもらいたいというふうに思っています。対戦してみたい打者は同級生で(プロに)入っている選手はもちろんなんですけど、明治大学の先輩だったり、坂本(勇人)選手のようなトップの選手です。

 自分の(大学の)先輩である野村(祐輔)先輩がカープにいらっしゃるので、たくさんのことを学んで、一緒に勝てるように頑張りたいと思います。野村さんとはタイプが全然違うと思うんですけど、自分は自分の持ち味を、他の足りない部分は野村先輩が持っていると思うので、その部分を吸収して自分に取り入れていきたいと思っています」

 カープの18番というのは本当に……(佐々岡監督の方を見ながら苦笑い)。佐々岡監督もつけられていましたし、前田健太投手もつけていましたので本当に重みのある背番号だと思っています」

 広島には来たことがなかったんですけど、こうやって自分たちを歓迎してくださって温かい街だと思っています。このチームで自分はリーグ優勝だったり日本一になりたいと思っているので、チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」