— 結果が出なかった時の気持ちの切り替えについて意識した部分はありますか?

「8月1日の巨人戦(東京ドーム)で2回7失点した試合はさすがに次の日まで引きずりました。顔も暗かったようで(鈴木)誠也さんから『顔が死んでるぞ。切り替えていけ』と言われたんです。その一言で吹っ切れた部分はありましたし、ありがたい言葉でしたね。もちろん試合で打たれたら落ち込みますが、今は『それを引きずっていてもしょうがない』というのが僕の基本的な考え方です」

— 今季はご自身の中でも“ガムシャラ”に突き進んだ1年だったと思います。来季はどのようなシーズンにしたいかイメージはされていますか?

「2020年は初めて一軍に長い間帯同することができ、実質1年目のようなものだったと思います。来年は今年以上の成績を当然求められると思いますが、必死さ、ガムシャラさは変えずにやっていきたいです。ただ自分一人で背負いすぎて空回りしてしまうとダメだと思うので、ほどよくチームのために必死にやっていきます」

— 来季に向けて新たに変化させていきたい考えなどはあるのでしょうか?

「直球を狙ったところに投げ切りたいという思いはありますが、そもそもコントロールが良い投手ではないので、ベースは変えないつもりです。元々独特の投球フォームで、誰か現役の投手などで理想像があるわけではありませんしね。今は技術どうこうではなく、とにかく力強い球を投げることが求められていると思います。強い直球を投げ込んで流れを持ってくること、打者と勝負していくことが大事だと思うので、そこは継続していきたいです」

— 2020年はキャンプでつまづいてしまっただけに、このオフにかける思いは強いのではないでしょうか?

「そうですね。昨年とは全然違います。昨季はオフシーズンに入ってからは肩を休めようと思っていて球に触らなかったのですが、それも良くなかったのだと思います。自分は不器用なので、投げ続けていかないといけないということですね。正直今季の春先は後悔したことも多かったですが、自分を知るという意味では勉強になった部分もありました。当然同じ失敗は許されないと思っているので、しっかりキャンプからアピールしていきたいです」

— 最後に来季の目標をお願いします。

「今季は中継ぎでしたが、来季どこで投げるかはチームの事情で変わってくると思います。一つ言えるのは、先発でも、中継ぎでも、とにかくチームに貢献したいということです。チームに貢献したという自負をしっかりと持った上で優勝したいですね。とにかく自分が必要とされたところで、結果を残して信頼を得ていきたいです」