九里投手のユニホームを着用して撮影に臨んだ内藤選手。

◆次回は真っすぐじゃない内藤哲也の一面も?

 同じ号の九里亜蓮投手のインタビューではオレのことも語っていてくれて、ちょっと照れましたね。もっと野球の話を聞きたかった方に申し訳ない気持ちになりました(笑)。九里投手は「もっと気軽に連絡を…」みたいなことも言っていましたけど、やっぱり現役中は尊敬、あこがれの気持ちが強いので、なかなか気軽にはできないですね。たぶん九里さんが現役を引退したらもっと連絡できると思います(笑)。

 オレのコメントを聞いて「マジメですね」とも言っていましたけど、普段のオレはあんな感じですよ(笑)。まあ、リング上のイメージがあるんだと思いますけど、今回の広島アスリートマガジンへの登場はカープファンの皆様への自己紹介みたいなところもありましたから。初球はストレートみたいなもので、次からは変化球も駆使した、真っすぐじゃない内藤哲也の一面も見られるんじゃないですかね…たぶん(笑)。

 九里さんは登板時の登場曲に、オレの入場曲の『STARDUST』を使ってくれています。2019年シーズンから曲の冒頭にオレのメッセージも流れているんですけど、皆さん気づいてましたか?

 共通の知人の方が「せっかくだから声も入れれば?」という提案をしてくれたんですけど、オレからすると入場曲を使ってくれているだけでもうれしいのに、自分の声も流してくれるなんて、本当にいいの?っていう感じでした。なかなか他の選手ではないことだし、最初はあまりイメージができなかったけど、九里さんと一緒に闘っている感じが出ていていいなって思っています。

 毎年シーズン開幕前に広島まで録音に行っていて、そのときは九里さんのほかに、マツダスタジアムの音響担当者の方とかも立ち会っています。メッセージを吹き込める時間は何秒までと決まっているので、きっちり時間も計っていただきながら、九里さんに言葉を確認してもらっています。事前に九里さんからのリクエストとかはなくて、イチから自分で考えています。大変ではあるんですけど、2020年シーズンで使っていたものに関しては割とパッとできましたね。