◆マツダスタジアムで流す以上はより完璧なものを

 ちなみに昨年のメッセージは「マツダスタジアムにお集まり下さったたくさんのお客様に、素晴らしいピッチングを見せてくれるんだろう? さあ、行こうぜ ¡Vamos Aren! 勝利の瞬間までトランキーロ、あっせんなよ!」。意外と長いんですけど、使える秒数のギリギリまで吹き込ませてもらいました。

 確かに録音だけなら東京でもできるんでしょうけど、より高い完成度を求めているというか。本人を交えながら録音できることもそうだし、マツダスタジアムで流す以上はカープファンとしてより完璧なものを聴いてほしいし、完璧なものじゃないと九里さんを始めとしたカープの選手、スタジアムにいるお客様に失礼ですからね。ちなみにいまのところ、九里さんからメッセージのダメ出しをされたことはないです(笑)。

 九里さんは、2020年シーズンで間違いなくカープファンの信頼を勝ち得た投手ですよね。今シーズンももちろん期待していますけど、これはさっきの菊池選手の話とも連動しますが、続けることって難しいと思うんです。一発ドーンと当てることなら割とみんな可能性があるし、ましてやプロ野球選手なら、みんな大当たりする可能性は秘めていますよ。

 でも、何年も継続して活躍して、勝ち得た信頼を維持し続けるのは大変なことだと思います。だから今シーズンは「やっぱり九里はいいね」「九里の投げる試合は安心して見ていられるね」とか、信頼を強固にしていく年になるのかなと。

 今年結果が出なかったら、昨年の成績もフイにしてしまいかねないと思うので、今シーズンはすごく大事な1年になるでしょうね。「昨年はマグレじゃなかったんだ」というものをオレであり、カープファンの皆さまに見せつけてほしいし、それができる男だと思っているので楽しみにしていますよ。

 そういえば九里さんのインタビューで、一つ気になったところがあったんですよ。「ファミレスの雑談会もまたしましょうね(笑)」と言っていたんですけど、いやいやちょっと待ってくれと。我々ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンにとってファミレスは“聖地”ですから。かつて一度、その聖地に招待したのに、「雑談会」っていう軽い感じで言われてしまったのは悔しいですね。それに関しては、ちょっと抗議のLINEを送っておきます(笑)。

 では今年もざっくばらんにカープとプロレスのことを書いていくので、皆さまよろしくお願いします。次の連載まで、トランキーロ…あっせんなよ!