マツダスタジアムのビジョンに流される『それ行けカープ<著名カープファン・リレー映像>』に出演。また自身の入場テーマ曲『STARDUST』が2018年からチャンステーマ(『攻めろ!』)として使用されるなど、熱狂的な鯉党として知られる“プロレス界の4番”内藤哲也。制御不能な男が、ほとばしるカープ愛、そして新日本プロレスを語り尽くします!

※毎月第2、第4金曜日掲載。2021年1月のみ、第3、第4金曜日掲載。

王座から陥落したものの、再び東京ドームのメインイベントに帰ってくることを約束した内藤選手。

◆2020年の『プロレス大賞』でMVPを受賞

広島アスリートマガジンWEBをご覧の皆さま、あけましておめでとうございます。

 2021年がスタートして半月が経過しましたが、オレは毎年恒例の新日本プロレス1.4東京ドーム大会で2冠王座から陥落してしまいました。もちろん負けてしまったことは悔しいですよ。ただ、ベルトは失ってしまいましたが、『広島アスリートマガジン』の表紙を飾った男として、今年もプロレスでしっかりと結果を残し、そしてまた堂々と『広島アスリートマガジン』の表紙に登場できるように頑張りますよ。これを読んでくださっている皆さま、そして編集部の方々も期待していてください。

 2020年はコロナの影響で大変な1年でしたが、個人的には昨年末に『プロレス大賞』でMVPを受賞させてもらいました。『プロレス大賞』というのは東京スポーツ新聞社が制定しているもので、すでに45年以上の歴史があります。野球だとだいたい優勝チームからMVPが選ばれますけど、プロレスは多くの団体があるなかで、マスコミの皆さんが審議した上で一人を選出しています。

 オレがMVPを受賞するのは3度目でしたが、年間を通しての活躍が認められるのはやはりうれしいですよ。賞を取りたいがためにプロレスをやっているわけではないですが、多くの人の心に自分のプロレスが響いたことの目安ではあると思うので、評価されることは素直にうれしいし、1年間頑張ってきて良かった、来年も頑張ろうという気持ちになりますね。

 昨年はMVPと同時にベストバウト(1.5東京ドーム、対オカダ・カズチカ)も受賞しました。ベストバウトに選ばれたのは初めてだったのでうれしかったですし、もしかしたらMVPよりも価値があるかなと思います。

 野球でもシーズンのなかで印象に残る試合はいくつもありますけど、どのシーンに心を動かされるかは人それぞれだと思うんです。プロレスも同じで、見る人の好みによって好きな試合は分かれると思うし、それだけ評価するポイントがたくさんあるなかで選んでもらえたというのは、もしかしたらMVP以上に難しいことなのかなと。