2011年シーズンにカープに加わったデニス・サファテ投手。1年目から抑えに定着すると、57試合に登板し35セーブをマーク。クローザー不在のチームを救う活躍をみせた。

◆名球界入りも期待される、日本通算234セーブの守護神

デニス・サファテ(2011年ー)
<日本での通算成績:427試合/27勝20敗234セーブ48ホールド/防御率1.55>

 リリーフ投手として期待され、2011年シーズンにカープに加入したデニス・サファテ。当時のチームはクローザーが不在。それだけに、150km超の力強くノビがあるストレートが魅力のサファテにかかる期待は大きかった。

 入団会見では「1年間を通して自分の力がチームの助けになる仕事をしたいと思っています」と意気込みを語った。

 春季キャンプ、オープン戦と結果を残し、首脳陣の信頼を勝ち取ったサファテは、開幕後もクローザーに定着。4月の初登板から5連投を重ねるなど、シーズン序盤からフル回転でチームの勝利に貢献すると、前半戦だけで22セーブを記録。7月30日の中日戦(マツダスタジアム)では、外国人投手球団最多記録を更新する25セーブ目を挙げた。

 ペナントレース終了間近の9月下旬に怪我のため、戦線離脱するも、ほぼ1年間、クローザーとしてマウンドを守り続け、57試合に登板し35セーブ。防御率1.34とリリーバーとして抜群の安定感を誇った。

 翌年もクローザーを任されるも、不安定な投球が続いたことから、セットアッパーとして好投を続けていたキャム・ミコライオと配置転換。成績を落とし、この年限りでカープを退団することになった。

 その後、パリーグの西武で1年間プレーしたあと、ソフトバンクに移籍。ソフトバンクでは、3年連続で最多セーブのタイトルを獲得し、プロ野球新記録となる54セーブ(2017年)をマークするなど、球史に名を残すクローザーとして君臨した。