自身初の開幕投手に指名されて見事に勝利。最高のスタートを切った今季。
エースとしてリーグトップの完投数を記録し、投手陣を救う投球を展開してきた。
しかし、勝負所で打ち込まれる場面も目立ち、不完全燃焼の1年でもあった。
佐々岡新体制での“不動のエース”が期待される背番号14の思いに迫る。

─今季は4年ぶりのBクラスとなる4位という結果に終わりました。シーズンを終えて率直な印象はいかがですか?

「連勝するときもあれば連敗するときもあり、そこがチームとして大きかったと感じましたね。大きな連敗というのは昨季までの3連覇している期間ではそんなに多くはなかったですからね。今季に関して言うと、チームとしてうまくいかないことがあったので、そういう連敗が大きくなってしまった部分があったと思います。チームの雰囲気自体はそんなに悪くなかったと思いますけど、あれよあれよというか、『こんなはずじゃないのに……』という思いでみんな戦っていたように思います」


─大瀬良投手自身の投球内容については、どのような印象が残りましたか?

 「シーズン前半戦から良いときも悪いときもありましたけど、その中でも調子の波は割と小さくてゲームをつくれていたかなと思います。でも、シーズン後半戦に入ってからは調子が悪いときに崩れてしまうことがありましたし、前半戦よりも調子の波が大きくなってしまいました。そしてチームが大事な時にそうなってしまったのが、すごく悔しかったですね。個人的な目標としてシーズン前から200イニング投げることを設定していましたけど、大きく及びませんでした。個人としては全体的に良かったとは言えませんし、改善点はたくさんあると思っています」