新井貴浩氏がFAで阪神に移籍したあとも、護摩行を共にするなど公私にわたり交流が深かった石原慶幸氏と新井氏。それだけに石原氏の引退に際しセッティングされた対談も、大盛り上がりの内容となった。今回もプロ野球ファン必見のスペシャル対談を大放出します!

19年間にわたり扇の要としてチームを支えた石原慶幸氏。現在は野球解説者として活動だ。

◆捕手目線で解説していきたい

─ 石原さんは2021年からプロ野球解説者として活動をされることが決まっています。どんな解説をしていきたいと考えられていますか?

石原 やっぱり僕はずっと捕手としてプレーしてきていますから、捕手目線で解説していきたいと思っていますし、分かりやすくお話ししていきたいと思っていますね。ちなみに……新井さんの解説はプレーしていた頃はあまり聞けていないんですよね。

新井 いざ、ユニホームを脱いで、外から解説をしていると、野球が簡単そうに見えてくるんだよね。『何であの球に手を出さないんだ』とか『何であんなボール球を振るんだ』とか。そこは気をつけて解説してほしいな。プレーヤーとしての感覚を忘れずに解説をしてほしいな。実際にプレーしている選手というのは、一つのストライク、一つのヒット、一つの勝利というのがどれだけ難しいかということが分かっているから。石原は捕手だから、それがより理解できていると思うよ。

─ 新井さんとしても石原さんの解説は楽しみですか?

新井 石原の捕手目線での解説って楽しみですし、捕手目線の話って楽しいと思うんですよね。自分もたくさん石原と野球の話をしてきていますけど、話を聞いてて楽しいですから。捕手ってこういう考えで、ここまでリスクを考えているんだとか。すごく自分としても勉強になっていますよ。

─ 石原さんは引退されてから、チャレンジしたいことなどはありますか?

石原 僕は新井さんみたいにマルチなタレント業は無理なんで……(笑)。まずは、いろんなことをたくさんやってみたいですね。その中から趣味ができれば良いなと思っています。

新井 そうだな、小さい頃から野球しかやってきてないからな。今からやることというのは、全てが初めての事だから、新鮮だと思うし、楽しんでやってほしいよ。だって、1年しかそういう期間がない訳だから。またすぐユニホームを着る訳だから……(笑)。

石原 いやいや、早いっすね(笑)。

新井 当たり前だ! お前、そんな遊んでる暇ないだろ(笑)。だから、しっかりと引退後の時間を楽しみなさい(笑)。