2月14日、連敗脱出を懸け広島ドラゴンフライズが新潟アルビレックスBBと対戦。序盤から優位に試合を進めたいところだったが、ターンオーバーを連発し、この日も前半から苦しい戦いを余儀なくされた。

コロナの影響で2月17日にカタール・ドーハで開催予定だった『FIBAアジアカップ2021 予選』が中止。そのため日本代表候補に選出されたアイザイア・マーフィー選手が新潟戦に出場した。

<1Q>
 広島は開始からターンオーバーを犯し、新潟の林翔太郎にスリーポイントシュートを許す。すぐにトーマス・ケネディがスリーポイントシュートを奪い返すが、守備が上手く機能せず新潟に主導権を握られてしまう。終盤もターンオーバーから得点を許し、14-28で第1クォーターを終了。

<2Q>
 広島は新潟のディフェンスリバウンドからの速い攻撃展開に対応できず、次々とスリーポイントシュートを許す。攻撃では田中成也、田渡凌、朝山正悟らが積極的にゴールを狙い得点につなげたものの、点差を縮めるまでには至らず36-53で前半を終了。

<3Q>
 広島は後半に入ってもターンオーバーから新潟に得点を許してしまう。ケネディの奮闘で徐々に流れを摑みかけたが、56-74と点差を縮めることができない。

<4Q>
 広島は開始から新潟にオフェンスリバウンドを取られ連続得点を許す。広島も積極的に攻めるが、最後まで新潟の得点を止めきれず76-102で試合を終えた。

 第1クォーターからターンオーバーを繰り返した広島が、終始苦しい展開で新潟に大敗。次節(2月27日&28日、広島グリーンアリーナ)は東地区2位の強豪・千葉ジェッツとの一戦となるだけに、約2週間のブランクを利用して守備を徹底的に見直したいところだ。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「今日は新潟に上手く攻められてしまい102点も取られてしまった。我々はチェンジングディフェンス(ゾーンとマンツーマンを切り替えながら守る守備)をしているが、ツースリーゾーンをしいた時に、上手く穴をつかれたのが原因だと思う。マンツーマンで激しく前からプレッシャーをかける守備は継続してやっていきたい。攻撃の悪い時間帯はどうしても個で攻めてしまっているので、チームで(相手の守備を)崩していきたい。次の千葉戦までは(2週間)時間があるので守備、攻撃ともに修正して臨みたい」

朝山正悟
「見に来てもらっているファンの皆さん、ドラゴンフライズの応援や試合を見るのを楽しみにしている皆さんに本当に申し訳ない試合をしてしまった。その要因は、どうしても個でのプレーに走ってしまい、みんなが好き勝手に色んなことを始めてしまったこと。ただそれは、それぞれが『(勝つために)何かをしてやろう』という気持ちから起きている。決して誰かを責めるようなことでもなく、チーム全体の責任。一番良いのは勝つことで、それが自信になって『今やっていることが良いことなんだ』という風にもっていければいいが、なかなかそれができない状況の中で、こういう(試合)展開になってしまった」

田渡凌
「今、自分は三番手のポイントガード。試合に出た時は積極的に自分らしさを出していこうという気持ちを持っていた。試合の中でどういうことをすれば流れが良くなるのかを、一番見ることのできる立場だとも思っている。(グレゴリー・)エチェニケ選手にただボールを預けるだけでは上手くいかないことは見ていて分かっていた。自分がペイントエリアに入り、そこからどうにかしようと意識してプレーし、それが良い方向にいったが、試合自体は負けてしまったのでそれ以上に反省が多い」

■試合結果
2020-21シーズン第22節GAME2/2月14日/広島サンプラザホール
●(5勝32敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 76-102 新潟アルビレックスBB(11勝26敗/東地区9位)〇
(1Q:14-28.2Q:22-25.3Q:20-21.4Q:20-28)

【スターター】
広島/トーマス・ケネディ、朝山正悟、岡本飛竜、グレゴリー・エチェニケ、田中成也
新潟/アレン・ダーラム、五十嵐圭、佐藤公威、林翔太郎、ジェイソン・ウォッシュバーン