3月7日、サンフレッチェ広島が今季初勝利をかけ、日産スタジアムで横浜F・マリノスと対戦する。今季のサンフレッチェはJ1第1節でベガルタ仙台と引き分け(1-1)。ルヴァン杯グループステージも、清水エスパルス相手にスコアレスドローに終わっている。

決定力の向上を目的に、今季から4バックを採用しているサンフレッチェ。

 一方で横浜FMはJ1第1節で、王者・川崎フロンターレに0-2で敗退。しかしながら続くルヴァン杯グループステージでは、仙台相手に薄氷ながら1-0で勝利を収めてみせた。

 ともに本調子とは言えないなか、この2戦で共通するのは決定力の部分だ。直近5試合の両チームのスコアが、サンフレッチェから見て3-1、1-3、0-3、0-1、4-1と複数得点で決まる試合が多いだけに、早い段階で先制点を奪った方が試合を優位に進めることになるだろう。

 となればポイントとなるのは前線の選手であり、なかでも仙台戦で本来の動きが見られなかった森島司や浅野雄也の肩にかかる責任は決して軽くはない。左サイドバックの東俊希も含め、東京五輪世代が消化不良に終わった感は否めないだけに、出場するならば横浜FM戦での巻き返しに期待したいところだ。

 いずれにせよ4チーム降格の今季は、勝ち点の重みが例年よりもかなり大きなものとなる。超過密日程のリーグ戦を乗り切る意味でも、アウェーゲームとはいえ最低でも勝ち点1を積み上げたい。