4月2日の試合終了の時点で、再びカープが単独首位に立った。まだ8試合の消化(4月3日現在)ということで現時点での順位の変動にそれほど大きな意味はないが、それでもここ2シーズンのことを思えば順調な滑り出しはチームにとって好材料だ。やや気は早いが、リーグ3連覇当時の開幕直後(3月、4月)の成績は、どのようなものだったのか。今後を占う意味でも、過去3年間の成績を振り返ってみたい。
◆2016年/4月末順位2位/28試合16勝12敗
2016年は7試合の消化時点で3勝4敗と開幕ダッシュとはならなかったが、4月15日に首位に立つなどシーズン序盤から上位争いに加わった。当時は新井貴浩のプロ通算2000安打に向けて、チームが一致団結していた時期。記録達成の日が近づくにつれて、チームの勢いも増していった。
◆2017年/4月末順位1位/27試合16勝10敗1分
2017年はK.ジョンソンのまさかの乱調で開幕戦こそ落としたものの、2戦目から自慢の強力打線が火を吹き、引き分けを挟み10連勝を記録。37年ぶりの連覇に向けて、最高のスタートダッシュを決めた。5月に一度、足踏みが見られたものの6月からは独走体制を築き、球団最速でマジックを点灯させるなど無類の強さを見せた。
◆2018年/4月末順位1位/27試合17勝10敗
リーグ3連覇に向けてスタートした、2018年のカープの戦い。田中広輔の決勝打を含む猛打賞の活躍で、4年ぶりの開幕戦白星をマークした。守備中に丸佳浩が故障するなどアクシデントにも見舞われたが、野間峻祥の台頭もありチームの勢いは衰えず。シーズン序盤で早くも貯金7を積み上げ、4月25日以降は一度も首位の座を譲ることなく球団初となるリーグ3連覇を達成した。
今季のカープは8試合消化の時点で5勝2敗1分。リーグ3連覇当時の順位の推移を見る限り、やはり序盤戦での貯金が大きくものを言うことは間違いない。毎年、ポイントとなる交流戦を前に、このまま順調に貯金を増やしたいところだ。