4月16日、今季2勝をマークしている大瀬良大地が、コンディション不良により出場選手登録を抹消された。それに伴い、投手では菊池保則と遠藤淳志が一軍に昇格。野手では中村奨成が登録され、2番レフトでプロ初となるスタメン出場を果たしている。ここでは、さらなる飛躍が期待される本格派右腕の、ルーキー時代の声を抜粋してお届けする。
(『広島アスリートマガジン』2018年7月号掲載)

下位指名ながら入団当初から能力の高さを評価されていた遠藤淳志投手。

─ プロ野球選手となってから約半年が経過しました。高校時代のトレーニングとはどのような部分で違いを感じますか?

「高校時代もやっていなかった訳ではないですが、プロでは体への負荷のかけ方が全然違います。少しずつ筋肉がついてきている実感がありますが、まだ筋肉の太さや見た目での変化は分かりづらいかもしれません。ただ自分の感覚としては体の変化を感じています」

─ 今季の新入団選手には、甲子園を沸かせた中村奨成選手がいます。同じチームでプレーしていることについて、どのように感じていますか?

「ドラフト会議を見ている中で、(中村)奨成が競合1位になっていることは認識していましたが、まさか自分が一緒の球団でプレーすることになるとは夢にも思いませんでした。奨成は捕手、自分は投手なので、ポジションは違いますが、『自分の方が先に一軍で出場したい』という思いがありますし、良いライバルとして捉えています。もちろん、一軍で奨成とバッテリーを組むことができれば最高ですね」

─ 高校の部活を引退してから、新たにチェンジアップの習得を試みているそうですが、どういった狙いがあるのでしょうか?

「高校の先輩にDeNAの綾部翔さんがいて、昨季プロ初勝利を挙げられたときにチェンジアップをすごく上手に使われていた姿が印象的だったんです。自分も投球に緩急をつけていかないとプロで通用しないと感じたので、取り組んでみました」