サンフレッチェ広島が中2日、中3日を挟む過酷な17連戦に臨んでいる。4月10日の湘南戦から勝利に見放されているが、そこまでは8戦して4勝4分と安定した戦いも見せていた。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で月間(3月17日〜4月10日)MVP&ベストゴール&ベストゲームを選出する。

今季よりヴァンフォーレ甲府からサンフレッチェ広島に完全移籍加入した今津佑太選手。

◆[月間MVP/今津佑太]「精度抜群のロングフィードも魅力」

 昨年に続き過密日程となる今季。一人の選手が複数ポジションをこなさないといけないという中で、真っ先に名前が浮かんだのがDFの今津です。サイドバック、2センターのどちらも高いレベルでこなせますし、その上でドリブルで持ち上がって絶妙なスルーパスも出せます。

 昨年までDFは佐々木、野上、荒木で鉄板でしたが、ここへきてチーム内に高い競争意識が生まれてきたように思います。佐々木、野上、荒木も危機感を感じているのではないでしょうか。

 1対1の守備能力はもちろんですが、ロングフィードがしっかりしているんですよね。井林や佐々木の負傷離脱も感じさせなかったですし、本当に素晴らしい選手を獲得しました。足立強化部長の大ファインプレーでしょう!!

◆[月間ベストゴール/VS大分トリニータ戦の2ゴール目:川辺駿]

 1トップの鮎川が自陣でボールを奪ったところから始まりました。そこから今津がドリブルで持ち上がり、3列目から飛び出した川辺に絶妙なスルーパス! 鮎川が右サイドに走り込むことで中央にスペースができましたし、本当に素晴らしいゴールでした。

◆[月間ベストゲーム/J1リーグ第8節:VS横浜FC]

「どうしたんだろう?」っていうくらい横浜FCの腰が引けていましたね。それもあって前半のサンフレッチェは、やりたい放題でした。浅野の1点目もベストゴールに選びたいくらいのシュートでしたし、このゲームは文句なしの選出です!