◆近年は右の大砲候補の番号に

 その後を受けたのが鈴木将光だ。遊学館高では1年からレギュラーを奪取し、高校通算64本塁打を記録。2005年の高校生ドラフトでカープから1巡目指名を受け入団。鳴り物入りでの入団だったが、故障や打撃不振が続き一軍デビューは入団7年目(2012年)にずれ込んだ。しかし思うような結果を残すことができず、2015年限りで現役を引退した。

 翌2016年から現在までは、髙橋大樹が背番号『50』でプレーしている。名門の龍谷大平安高で通算43本塁打を放つなど活躍し、2012年のドラフト会議で1位指名を受け入団。最初の背番号は『25』だったが、一軍での試合機会は2年目に2試合あったのみで、4年目から『50』に変更。ちなみに前述の阿南とは逆パターンだ。

 早くから右の大砲として期待された髙橋だったが、その後も二軍暮らしが長く続いている。とはいえプロ初安打を放ったのが2018年、プロ初本塁打が2019年と時間はかかっているものの、ここ3シーズンは年々、試合出場数を増やしているだけに大器晩成に期待したい。

【背番号『50』を背負った主なカープ選手】
石本秀一(総監督/1953年)
阿南準郎(内野手/1956年-1959年)
河田雄祐(外野手/1986年-1995年)
ペレス(外野手/1997年-1999年)
栗原健太(内野手/2000年-2005年)
鈴木将光(外野手/2006年-2015年)
髙橋大樹(外野手/2016年-)
※初めて背番号を付けたシーズンのポジションを表記。