不動のボランチとして、押しも押されもせぬサンフレッチェの中心選手となった川辺駿。今年3月には日本代表に初選出されるなど、ピッチ上でのさらなる飛躍が期待されている。攻守両面で眩いばかりの輝きを見せる川辺の、今季にかける強い思いに迫る。

日本A代表にも初選出された川辺駿選手。広島出身の至高のボランチだ。

―現在、中2日、中3日を挟んでの17連戦の真っ只中です。コンディションは、いかがですか?

 「連戦が続きますので、まずはケガをしないということが重要になってきます。ただ、今は選手を入れ替えながらの形ですし、コンディション的には問題ありません」

―昨年もかなりの過密日程でしたがキャンプインも含め、すんなりとシーズンには入れましたか?

 「休めるところはしっかり休まないといけない中で、キャンプの序盤から多くの練習試合が組まれることは分かっていました。なので年末年始は準備もしながら休むという感じでしたね」

―4バックを浸透させるために、キャンプ2日目から紅白戦が組まれました。

 「動きながらプレーしなければいけないことが増えたので、最初は難しさもありました。3バックはわりと役割がハッキリしていて無意識でプレーできる部分もあったんですけど、4バックではそれができなくなりました。サイドバックが前線に飛び出したり選手がどこにいるのか分からないシーンが増えたので、周りを常に見ながらプレーしなければいけません。その難しさはありますが、逆に今まではポジショニングでプレーしていたんだと感じましたし、今後はより深く考えてプレーしなければいけないと感じています」