4月29日のDeNA戦でプロ初スタメンを果たした石原貴規が、7回裏の第3打席でプロ初安打、初打点を記録した。塁上でも積極的な姿勢を見せ、プロ初盗塁となる二盗にも成功。試合には敗れたが、一軍昇格即先発の試合で一定の結果を残してみせた。

石原慶幸氏と同じく、プロ2年目で頭角を現しつつある石原貴規選手。

 ルーキーイヤーの昨季は34試合の出場で打率.202と、打撃面ではコンスタントに結果を残すことができなかった。守備面でも9月中旬から13連敗を経験。全ての試合でマスクを被ったわけではないが、勝敗に大きく影響を及ぼす捕手というポジション柄、石原自身も大きな責任を感じていた。

 それでもウエスタン・リーグ最終盤とフェニックス・リーグで本塁打を量産。飛躍を期すプロ2年目シーズンに向け、大きな可能性を示していた。そして今季の春季キャンプは一軍に帯同。熾烈なポジション争いを勝ち抜き、自身初の開幕一軍を勝ち取った。

 4月16日に二軍降格となったものの、ウエスタン・リーグ8試合で打率.458(24打数11安打)、1本塁打、7打点と、昨秋に続き再度バットで猛アピール。結果を出すことで、今回の一軍昇格即スタメンへとつなげてみせた。

 経験が大きくものを言うポジションながら、“打てる捕手”という肩書きはやはり魅力的だ。強肩と長打力を武器に、今後も石原が激戦区の中で猛アピールを続けていく。