◆交流戦までの10試合が、かなり重要

 と、喜んでいたのも束の間……、翌9日の試合では完封負けを喫してしまいました。カープは相手の先発が好投手の柳裕也ということもあって、3番に安部友裕を置く新しい打順を組みました。相手の投手の傾向などによって、打順を変えていくのはもちろん必要なのですが、ちょっと落ち着きが感じられないですよね。

 パズルのピースを入れ替える形でいけたら良いんですが、現状は一度バラバラに崩して、またイチから打順を組み直しているようにも見受けられます。9日のスタメンのラインナップを見て、首脳陣の焦りみたいなものを感じてしまいました。

 ここから交流戦までの10試合は、かなり重要になってきます。現状の借金5(5月11日現在)がさらに膨らんでしまうのか、ひとつでも多く減らして挑むことができるのか。できれば3つは減らしたいですよね。

 本日から今季1勝4敗1分と相性の良くないヤクルトとの戦いが始まります。初戦の予告先発投手は田口麗斗。前回の対戦では6回1失点に抑えられました。

 今季は抜き球を低めに集めて、数字(1勝2敗、防御率4.02)のわりに投球内容は良いものを見せているので、決して油断はできません。とはいえ、カープにとっては、そこまで苦にする投手ではないでしょう。

 左投手ではありますが3被本塁打中の2本は、阪神・佐藤輝明と巨人・大城卓三から浴びたものです。いずれも左打者からの一発なので、対左投手というところで特別打順を変える必要もないと思います。

 いずれにせよ投手陣が頑張っている今、とにかく野手陣が打つことでチームに勝利を呼び込まなければなりません。本日のヤクルト戦から、交流戦に向けて打撃陣に勢いがつくような戦いが見られることを期待しています。