計12名の陽性判定者が出るなど、カープがコロナ禍のなか窮地に立たされている。鬼門の交流戦を前にして、先発陣だけでも九里亜蓮、高橋昂也、森下暢仁が離脱。試合開催の是非はともかくとして、大瀬良大地、床田寛樹に続く先発ローテ陣の再編が急務となっている。

今季、一軍では0勝3敗と結果が出ていない野村祐輔だが、緊急事態に通算77勝右腕の力は欠かせない。

 現状、二軍で主に先発を任されているのは以下の8投手。状態を見極めながら、このうちの数名が一軍昇格を果たすことになるだろう。

遠藤淳志、7試合、1勝2敗、防御率5.47
中村祐太、6試合、3勝1敗、防御率1.53
岡田明丈、5試合、0勝2敗、防御率3.29
薮田和樹、5試合、1勝1敗、防御率5.12
矢崎拓也、5試合、1勝2敗、防御率2.90
玉村昇悟、3試合、2勝0敗、防御率2.12
野村祐輔、2試合、1勝0敗、防御率2.45
ネバラスカス、1試合、0勝0敗、防御率0.00
(ウエスタン・リーグ成績/5月23日現在)

 実績的には昇格候補として2017年にチーム2位の勝ち星を挙げた岡田、同じく最高勝率(15勝3敗)のタイトルを獲得した薮田の名を挙げたいところだが、現状では首脳陣の信頼を勝ち取るまでには至っていない。

 よって昇格候補筆頭は野村。続いて不振ではなく雨天中止による登板機会消失で二軍降格となっていた玉村、二軍で先発ローテの一角に名を連ねる矢崎あたりが次点となりそうだ。