◆會澤翼「カープ球団史上最強の“打てる捕手”」
<2009年5月27日、対ロッテ戦/7回裏に前田健太の代打で初出場>

 中央球界では無名ながら、複数球団のスカウトに注目されていた會澤翼。2006年にカープから高校生ドラフト3巡目指名を受け入団した。1年目から二軍でスタメンマスクを被るなど入団直後から高い評価を受けていたが石原慶幸、倉義和の壁は厚く、また捕手というポジションの特異性もあり一軍定着までは時間を要した。一軍での初打席は入団3年目のロッテ戦。代打として登場し、アンダースローで名を馳せた渡辺俊介の前にセカンドゴロに倒れた。初安打は同年7月15日の横浜戦。初スタメンとなったこの試合でライト前安打を記録した。

◆菊池涼介「世界を驚かせた異次元の守備力!」
<2012年6月30日、対DeNA/5回裏にバリントンの代打で初出場>

 ルーキーイヤーの2012年、開幕を二軍で迎えていた菊池。当時セカンドのレギュラーであった東出輝裕(現カープ二軍コーチ)がゴロ捕球の際に右手中指を骨折し戦線離脱し、二軍では主にショートを守っていた菊池涼介が一軍に昇格した。6月30日に代打でプロ初出場。藤井秀悟の前にセカンドフライに倒れたが、7月1日には初スタメン(7番セカンド)を果たした。ちなみにこの年、チーム最多の25犠打を決めるなど、東出に代わる形でレギュラーに定着した。

◆田中広輔「3連覇チームのリードオフマン」
<2014年3月29日、対中日/9回表、永川勝浩の代打で初出場>

 社会人ナンバーワン遊撃手の評価を受け、2013年ドラフト3位でカープに入団した田中。オープン戦から攻守に存在感を発揮し、そのまま開幕一軍の切符も手に入れた。開幕2戦目には早くも代打でプロ初打席を経験。武藤祐太(現DeNA)にショートゴロに打ち取られたが、翌日の開幕第3戦では、8番サードでプロ初スタメン出場を果たし、4月1日には内野安打でプロ初安打をマーク。1年目は主にサードを守り、即戦力の名に恥じぬ活躍を見せた。