2026年度より『広島東洋カープ公式ファンクラブ』は、劇的なリニューアルを遂げ、10月28日に新規受付が開始した。発表された中身は、まさに『進化』し、自由に選べる内容となっている。これまでのファンクラブから、リニューアルするカープファンクラブ『赤組』の発表に至るまでの経緯や、新設されたコースへの思いなど、カープ球団のファンクラブ部担当者の思いを聞いた。

10月上旬に行われた、メディア向けファンクラブ説明会に登場した、中村奨成と小園海斗

◆リニューアルする ファンクラブへの思い

 これまでのファンクラブは、全てが定員制でした。ですので、入りたい人が入れないという状況があったため、『誰でも入れるファンクラブをつくりたい』という思いで、今回の発表に至るまで3〜4年をかけて準備を進めてきました。

 さまざまな点が進化していますが、まず大きな変化が、『ポイント制度』です。当初からの思いでもあった、『誰でも入れるファンクラブ』にするため、年齢制限も定員もなく1000円(税込)で入会でき、ポイント制度が利用できる特典もあります。入会いただければ、ポイントを使って、オリジナルグッズに交換できたり、会員限定イベントにも抽選で参加が可能です。これらは、より安価にファンのみなさまに特別な体験をしていただきたいという思いからです。盛りだくさんな特典なので、担当者としては、なるべく多くの方に気軽に入会していただき、よりカープの魅力が行き届いてほしいという思いで取り組んでおります。

 『赤組(あかぐみ)』というファンクラブ名は、決定するまでに、何パターンものネーミング案を部内で考えてきました。キャッチーな言葉……チームのキャッチフレーズのようなユニークな造語……、他球団のファンクラブ名称などを参考に検討しました。その結果、やはり最終的には「ストレートで直球勝負だ!」という気持ちではありませんが、シンプルにカープの赤色、共に戦っていただいているカープファンのみなさまと1つに、という思いで、耳馴染みの良いネーミングの『赤組』に決めさせていただきました。カープファンのみなさまとこれから長く使っていくファンクラブ名ですので、『赤組』というネーミングが定着してほしいと思っています。

 また、球団としては『ID統合』し、より利用しやすいシステムに移行したいという思いがありました。これまでは『グッズID』、『チケットID』、『ファンクラブID』と、お客様によっては3つのIDを持たれていましたが、それを1つのIDにまとめて、管理できるようにするということを考えていました。それに伴い、さまざまな方々と、意見交換させていただいた中で、昨年、グッズとチケット購買のIDを統合し(Carp ID)、そして2026年からはファンクラブも統合することで、1つのCarp IDで3つ全てが利用できるようになります。ですので、ファンクラブではまず、『赤組』にご入会いただき、『Carp ID』をご登録いただくようにしております。