◆赤松さんのスライディングが理想

― 走塁に関しても今季は積極的に盗塁を狙っていますね。

「オープン戦で思い切ってスタートすることをやって、やっぱり思い切りが大事なんだということが分かったことが大きいですね。昨季は完璧なスタートを切らないとだめだと思っていたんですが、今季は行こうと決めたら迷わずに行けています。相手投手の癖やクイックタイムなどのデータからガチンコでいっても大丈夫だなと思って試合に入ることもできます」

― とはいえ、今季の盗塁成功率75%は昨季の69・6%を上回っています。

「キャンプからスライディングのことを琢朗さん(一軍内野守備・走塁コーチ)から結構言われてやってきたので、それが生きていると思います」

― どういったスライディングなのですか?

「立ちスラ(直立の角度に近いスライディング)のイメージです。赤松さんのスライディングが理想なんですけど、あれはすぐにできません」

― 走攻守ともに着実に成長しているように感じますが、ただ感性だけでやっているのではなく、しっかりとした裏付けや理論を持っているのだなと改めて感じました。

「そうですか? 僕はあくまで感覚でやっているだけですよ。感覚を言葉にするのは難しいので、ファンのみなさんが感じたようなイメージを持ってもらえればいいです」