◆森下の心に息づく「紫紺の魂」

明治大時代の森下暢仁投手。4年からは主将を務めリーグ優勝に貢献した。

 結果を求め続ける森下暢仁の根本には、明治大での教えが刻み込まれている。高校時代はプロ志望であったが、当時の明治大野球部監督・善波氏の誘いで大学進学を決意した。

「善波監督が何度も大分まで足を運んでくれたのが大きかったです」。明治大に進学した森下はチームメートと切磋琢磨し、プロ注目の投手へと成長を遂げていく。「ここまでやらないとダメなんだというくらい練習しました。技術的なものも上がったと思いますし、人間的にも成長できたと思います」。

 大学4年からは主将を任された。

「野球に取り組む意識が本当に変わりました。また、結果を出さないと説得力も出ないので、4年になってからは、より結果にこだわるようになりました」。

『大学進学は間違いなく正解でした』と断言する森下は“紫紺の魂”から、プロの世界で戦う知識や能力、メンタルを学んだ。