プロ2年目の若干19歳で正GKの座を手に入れ、その後A代表も経験。年代別代表の常連となり、東京五輪世代でも存在感を放っている大迫敬介。サンフレッチェ広島の守護神が見据える未来について話を聞いた。

東京五輪代表への期待も大きい大迫敬介選手。

◆東京五輪に向けて良い準備をしていきたい

――これまで年代別日本代表に選ばれ続け、3月にはU―24日本代表に選出されました。東京五輪出場への期待が日に日に高まっています。

「五輪出場をずっと目標にしてきたので、そこに向けての活動に参加できるのは率直にうれしいです。自国開催というのも自分のサッカー人生の中で最後になると思いますし、その年代に自分がドンピシャで当てはまっているのは幸せなことです。観戦方法など不確定なことはありますが、現段階では開催される予定のようなので、そこに向けて、しっかりと良い準備をしていきたいと思っています」

――周りの反応はどうですか?

「五輪が目標だとずっと口にしてきたので、僕が代表に選ばれるたびに友達が連絡をくれたりします。地元の方々も応援してくださっているので、期待に応えたい気持ちは大きいです」

――Jリーグでは連戦が続きました。4月以降はなかなか勝利することができず、5月1日の神戸戦(ノエビアスタジアム神戸)では3失点と悔しい結果になりました。

「GKとしては、勝ち点を拾っていくために失点をなくさないといけません。この数試合は失点が続いてしまい、勝ち点を拾いきれていない試合が多くて責任を感じています。相手チームに対して自分たちがやりたい試合運びがなかなかできないときに失点してしまうと、どうしても苦しい試合展開になってしまいます。なので、チームがうまくいかなくても失点をせずに、無失点の状態で試合を進めることが大切です。数少ないチャンスを味方が決めてくれて、勝ち点3をとっていくことが必要になると思うので、まずは失点を減らしていくというのが一番大事なことだと思います」

――5月8日の鳥栖戦(駅前不動産スタジアム)では失点はないものの、0–0の引き分けに終わりました。思うような試合運びができない試合が続く中で、チームの雰囲気はどうですか?

「チームの状態は悪くないと思います。連戦なのでメンバーの入れ替わりがあり、全員にチャンスが与えられるので、みんなギラギラしている感じです。また、試合に向けて、それぞれが良い準備をしていると思います。4月からずっと試合が続いていますが、どの選手が出てもチームとして力を発揮し、良い結果を出さないといけません。まさに総力戦ですね」