◆偉大な先輩の背中を見て成長

――ポジション争いという意味では、ひとつしかないGKのポジションは、より競争がシビアです。大迫選手は2019年に公式戦デビューして以来、順調に出場機会を重ねましたが、2020年には林卓人選手とのポジション争いの末、前年より出場機会を減らしました。そして、今シーズンは再びスタメンに起用されています。

「(林)卓人さんは、僕が試合に出ているときもずっと良い準備をされています。結果が出なければ、僕ではなく卓人さんが起用されるはずです。どちらが出てもおかしくない中で、常に緊張感を持って切磋琢磨できているので、良い競争が生まれているのだと思います。また、普段から、増田(卓也)さん、川浪(吾郎)さんを含めて、4人のGKのグループで、良いトレーニングができています」

――林選手はプロ21年目のベテランです。大迫選手にとってどんな存在ですか?

「キャリアのある先輩がそばにいてくれるというのは、僕にとって良い影響しかありません。長く現役でプレーされ、さまざまな経験を積んだ先輩と一緒に練習ができるのは最高の環境です」

――林選手からアドバイスをもらうことはありますか?

「卓人さんは口数が多いというより、プレーで示してくれるタイプの人です。僕はその背中を見ながら、学ぶべきところはしっかりと学び、自分の武器にしていきたいと思っています。僕もチームや周りに良い影響を与えられる存在でいたいと思っているので、尊敬しています」

――そのほかにも目標にしている選手はいますか?

「卓人さん以外だと、浦和のGK・西川(周作)さんなど、目標にしている選手はたくさんいます。プレーヤーとしてはもちろん、内面も尊敬しています」