カープがさらなる躍進を遂げるには、新世代の活躍が欠かせない。ここでは、カープの未来を担う期待の若鯉達の知られざる素顔に迫っていく。
今回取り上げるのはプロ4年目を迎えた2017年ドラフト1位の中村奨成。打撃を活かすため、捕手以外のポジションにも挑戦を続ける中村奨の未来に向けた意気込みを、独占インタビューをもとに紹介する。
◆プロでの成長を支える恩師・中井監督の教え
─プロとしてやっていくうえで心に刻んでいる座右の銘を教えてください。
「『常に謙虚に』という言葉ですね」
─その言葉を選んだ理由は何ですか?
「高校(広陵高)の時から、その言葉を恩師である中井(哲之)監督からかけてもらっていて、『どんな時でも謙虚な気持ちでいることは大事だよ』と言われ続けてきたので、野球をやっている間は、その言葉を大切にしてプレーしたいと思っています」
─これまでの野球人生で挫折を経験したことはありますか?
「今のように、なかなか結果が出ない苦しさはありますけど、挫折という感覚を経験したことはあまりないですね」
─思うような結果が出ない時はどういう心構えでプレーしてきたのですか?
「とにかく前向きな気持ちを持って、ネガティブにならないようにという意識を常に持ってやってきました」
─他の選手にここだけは負けない自分だけの武器を教えてください。
「うーん、そうですね。武器と言えるかは分かりませんが、首脳陣やファンのみなさんにアピールしていきたいのは走攻守の三拍子が揃っているところ。打撃だけではなく、守備でも走塁でも全ての面で活躍できる選手になるのが目標です」