6月26日の中日戦、プロ3度目の先発マウンドに上がったルーキー・大道温貴。先発として試合をつくり、自らもタイムリーを放つ活躍で、先発としては初勝利となるプロ通算3勝目をあげた。ここでは、今年5月に行った本誌の独占インタビューをもとに、プロ1年目に挑む大道の意気込みを紹介する。

6月26日の中日戦で、先発としてはプロ初となる白星をあげた大道温貴投手。

◆投球の幅を広げてくれたドラ1右腕からのアドバイス

─同じ投手として、影響を受けている選手はいますか?

「一人あげるなら栗林さんですね。投手として参考にするべき部分がたくさんあるので、よくいろいろなアドバイスをいただいています」

─栗林投手からのアドバイスで印象に残っているものを教えてください。

「投球時の足の止め方について聞いたやりとりが印象に残っています。僕は一連の動作の中で、左足を止めずに投げるのですが、栗林さんは左足を止めて投げています。プロに入る前から藤川球児さん(元阪神)のようなホップする伸びのあるストレートを目指して、動画などを見て勉強しているのですが、その参考になればと、栗林さんが左足を止めて投げるようになった理由について教えてもらいました。栗林さんはどんな質問にも丁寧に答えてくださるので本当にありがたいですし、この先、自分もそういった影響力のある選手になっていきたいと思っています」

─大道投手のストレートの軌道は独特の軌道を描くスピンの効いた球だとアマチュア時代から評価も高かったです。

「球速も大事ですが、一番は打者が感じる体感速度を意識してずっと投げてきました。プロの世界でも通用するストレートを意識して技を磨いています」