◆初のCS進出に大きく貢献したハワイ出身の助っ人

 堂林の後を受けて「13」に入ったのは、シーズン途中の2013年6月に入団したハワイ出身のキラ。この年、カープでは7人目の外国人として入団したキラは7月に一軍デビューすると、その日に来日第1号本塁打。翌日も2号本塁打を放つ活躍でインパクトを残し、66試合で打率.259、14本塁打と、途中入団ながら、球団初のCS進出に貢献した。

 開幕から期待された翌2014年は故障もあって後半に調子を崩し、フルシーズン在籍しながら前年よりも成績を落とす結果に。このシーズン限りで退団することとなった。この後はグスマン、プライディと1年限り在籍の外国人が続き、入れ替わりの激しさに拍車をかけた。

◆「13」を継承する期待のルーキーサウスポー

 そして今季から「13」を背負っているのが森浦大輔だ。天理高校、天理大学で活躍し、ドラフト2位で入団すると、早くも3月にはプロ初登板し、その試合でプロ初ホールドも記録している。5月にはプロ初勝利も果たし、7月2日時点で23試合に登板、2勝6ホールドという成績。現在のカープ投手陣においてサウスポーは貴重な存在だけに、その活躍が期待されている。何より最長でも5年しか続いていない「13」の保持年数を、大幅に伸ばしてほしいものである。

【背番号『13』を背負った主なカープ選手】
川端順(投手/1984年)
菊地原毅(投手/2000年-2004年)
堂林翔太(内野手/2010年-2012年)
キラ(内野手/2013年-2014年)
森浦大輔(投手/2021年-)
※初めて背番号を付けたシーズンのポジションを表記。