復調の期待がかかる大瀬良大地投手。

 エース大瀬良大地が、9連戦初戦となった、7月6日のDeNA戦(マツダスタジアム)に先発。7回を2失点に抑える好投を見せ復調をアピールした。

 4月9日の巨人戦(マツダスタジアム)以降、6試合連続で勝ち星から遠ざかっていた大瀬良。前回先発マウンドにあがった6月29日の巨人戦(東京ドーム)は、今季最短となる3回6失点で降板。試合を流れを引き寄せることができず、エースとしてふがいない結果に終わっていた。

 雪辱を期して臨んだDeNA戦。この日は、初回から3回まで三者凡退に抑える最高の立ち上がりをみせた。大瀬良の力投に打線が応えたのは3回。3者連続安打で2点を先制し、エースの白星を後押しした。4回に同点に追いつかれるも、その後は、直球と持ち味であるカットボールを効果的に使い、DeNA打線にチャンスを作らせず7回を投げ切り先発の役目を果たした。

 悔やまれるのは4回、2死から走者を出し、オースティンに打たれた同点本塁打。2球で2ストライクと追い込むも、捕手が高めに要求した3球目の直球を痛打。好調のオースティンだけに慎重な勝負が必要だったかもしれない。ただ、ここ2試合は大量失点を奪われ降板していただけに、クオリティ・スタートを記録したのは大きな前進といえる。

「開幕のマウンドに立たせていただけたので、1年間、先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思います」

 投手キャプテンでありカープのエース。チームを思う気持ちは大瀬良の体を動かす原動力の一つとなっている。上位進出を狙うためには、大瀬良の力は欠かせない。惜しくも3ヶ月ぶりの白星とはならなかったが、この日の好投が、エースが調子を取り戻すきっかけになることを期待したい。