3選手がカピバラたる所以とは
しかし我々が誰かを動物に例える時、そこには単に対象者の顔だけではなく、性質まで含めた総合的な判断が存在しているのではないだろうか。2017年シーズン、マツダスタジアム近くのカープウォールに描かれていた「俊敏な動きで獲物を捕らえるタナカズク」(コノハズク)「超絶的な運動能力で広範囲に狩りをおこなうキクチコウ」(キンシコウ)などの絵はその一例だ。
カピバラの性質とは何か。それは「温厚さ」ではないか。「カピバラ3兄弟」は顔だけの問題ではなく、皆温厚であるからこそ、「カピバラ」と呼ばれるようになったのだろう。しかし、ひとたびマウンドに立てば打者をバッタバッタと切って取る、そんなギャップが我々は大好きなのである。4月になったらそんなピッチングが数多く見られることを祈って、プロ野球開幕を待ちたいと思う。