ウイニングボールは(一塁ゴロでベースカバーに入った)黒田さんご自身がつかんだということもあったのですが、ガッツポーズも飛び出しました。あまりされることはないそうですが。
黒田「いや、結構してますよ(笑)。ただあの日はやっぱりそれだけ苦しかったというのもありますし、開幕という重圧も、どこかしらあったと思います。その中で勝てたという喜びというか、完投で勝てたっていう充実感は、なかなか味わうことができないので、やっぱり普通に勝ったのとはちょっと違う気持ちにはなりました」

それがやっぱり、開幕投手の重圧だったのでしょうか…。
黒田「だったんじゃないかな、と思いますね。監督さんに2月の早い時期に決めてもらって、というのもありましたし、その中ですごい自分自身の中で不安というのがありました」

今年は投手陣の柱として、リーダーシップをとっていかなればならない部分が出てくると思うのですが。
黒田「そうですね、僕がどうのこうのじゃなく、本当に一生懸命投げている姿を見せていけば、チームもそうですし、ピッチャー陣の中でも良い影響が出るんじゃないかと思っています。そういう意味では僕が引っ張っていくという意味ではないですが、そういう姿をマウンドで見せていきたいと思っています」

背番号(15)を越える勝ち星になると、タイトルも見えてくるでしょうし、それと共に優勝争いも近づいてくると思います。
黒田「そうですね、優勝争いは、しないといけないですし、そういう気持ちでやらないといけないと思います」