そして11月15日に昇格が決定するのですが、この日に決まると思っていましたか?
森﨑和「全然思っていませんでした。『とにかくこの試合を勝って、自力で川崎とぶつかる』という気持ちでした。だから最終戦でなくこの日に決まるとは思っていませんでした。 『サンフレッチェJ1昇格決定!』の文字が電光掲示板に浮かび上がった時はうれしさもあったんですが、ホッとしたというのが本音です」

ロッカーでもシャンパンファイトとかあって、かなり盛り上がったんですよね。でもこんな弾けるような盛り上がりは、4年目で初めてですよね。
森﨑和「そうですね、初めてでした。チームとしての目標を達成したのが初めてだったですから。みんなでこういう風に喜びたい、というのがプロに入ってからずっと思っていたので、できてよかったと思っています。気づいたら朝まで行ってました。飲み過ぎて記憶がないんですけどね(笑)」

若手のリーダーという立場になってきたと思いますが、そのあたりの自覚は?
森﨑和「試合が始まれば、ウチはベテランも若手もありませんから、ベテランの人にも要求はしています。特に久しぶりに試合に出る人には、試合前に『こうして欲しい、ああして欲しい』と自分のプレーをわかってもらうようにしています」

さて今年は2年ぶりのJ1、さらにアテネ五輪のアジア地区予選、そして本大会があります。
森﨑和「まずはJ1でもサンフレッチェらしい攻守のバランスが取れたサッカーを続けていきたいです。ただ今よりももっとプレーの質や判断の速さなどを、もう1ランクアップさせなければやはりJ1では苦しいと思っています。そしてアテネ五輪については各クラブに能力の高いライバルもたくさんいますが、その中で(森﨑)浩司や林(卓人)など少しでも多くサンフレッチェから選ばれて、本大会のピッチに立ってみたいと思います」