国内初の女子プロサッカーリーグ「Yogibo WEリーグ」(以下,WEリーグ)が、9月12日(日)にいよいよ開幕する。WEリーグは、プレーでも、社会への貢献でも、世界一の女子サッカーを目指していくリーグとして設立。全11チームで、ホーム&アウェイ方式による総当たりのリーグ戦を行い、リーグの頂点を争う。

 このWEリーグ参入に向け、サンフレッチェ広島に新設された女子チーム「レジーナ」は、理想のサッカー、そして広島に勇気と希望を与えられる存在になることを目指し、『共感』というチームスローガンを掲げて初のシーズンに挑む。初代WEリーグ女王の座を狙うべく調整を重ねるレジーナを代表して、FW・上野真実選手の声を届ける。 

※記事の全文は『スポーツアクティベーションひろしま(SAH)』で公開中

サンフレッチェ広島レジーナ・上野真実選手

◆勝利を重ねてレジーナをアピールしたい

―2015年から2020年は愛媛FCレディースでプレーされています。県外から見た広島の印象は?

「サンフレッチェ広島や広島東洋カープをはじめ、さまざまなスポーツチームがある街。“スポーツ愛”が強いという印象を持っていました。レジーナにとって初めてのシーズンに関われることは光栄なことだと思いますし、責任の重さも感じています」

―広島での暮らしは慣れましたか?

「2月に初めて広島に来たのですが、それまでずっと田舎で暮らしていたので、広島の道の複雑さに慣れなくて迷いました。練習場まで車を運転して行くのですが、ナビに毎回違う道が出てきたり・・。私には分かりにくくて覚えるのに苦労しました(苦笑)」

―ちなみに広島の食事はどうですか?

「やっぱりお好み焼きがおいしいです。あと、元々牡蠣は苦手なのですが、牡蠣小屋に行く機会があったのでカキフライを食べてみたら、めちゃめちゃおいしくて感動しました。今は自粛期間であまり出かけられず宮島に一度行ったぐらいなので、落ち着いたらほかの場所にも出かけてみたいです」

―ではプレーの話に移ります。日本代表の経験もある上野真実選手ですが、自身が思う強みはどんなところですか?

「フォワード(FW)としてボールをキープすることが得意です。また、愛媛FCレディースではトップ下、レジーナの練習ではウイングに挑戦し、FW以外のポジションもこなすことができます。ただ個人的には点を獲りたいので、ゴールに一番近いFWのポジションでやりたいですね。瞬時に判断を変えられることも強みだと思います」

―レジーナの雰囲気はどうですか?

「フクさん(福元美穂選手)、キンさん(近賀ゆかり選手)が引っ張ってくれていると感じています。自分よりも年下の選手たちも積極的でグイグイ来るタイプなので距離感がありません。いい環境で過ごせていると思います」

―広島県で初めての女子プロサッカーということで,注目を集めています。どのように応援してもらいたいですか?

「誕生から間もないチームですし、まだそこまで認知度も高くないと思うので、結果を残すことで応援してくださる方を増やしていきたいです。またこの先、試合を観に来てもらうには、いろんな形で、チームのことを発信していくことも必要だと思います。女子サッカーの魅力は、当たり前のことを当たり前にやるひたむきさやチーム一丸となって戦うところ。継続してプレーしていくことで、女子サッカーの良さを伝えていきたいです」

―応援してくださる方へのメッセージと意気込みをお願いします。

「多くの皆さんにスタジアムに足を運んでいただき、熱い応援をしてもらえるとうれしいです。期待に応えられるように、しっかり準備していきたいと思います」

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◆プロフィール
#9 上野真実(Mami Ueno)
1996年9月27日生・熊本県出身・ポジション/FW・166cm/58kg
環太平洋大学短期大学部を卒業後、2015年に愛媛FCレディースに加入。2016 FIFA U-20女子ワールドカップに出場し、大会得点王に輝く。その後、2017年~2020年にも日本女子代表に選出された。