今季、ケガから復帰した宇草孔基。5月18日に一軍に昇格すると、プロ初本塁打を放つなど活躍を続けた。7月に二軍で再調整となったが、俊足巧打の外野手にかかる期待は大きい。理想の自分を追い求めて成長を続ける背番号38の声を届ける。※数字はすべて8月16日現在。

一軍再昇格に向けて二軍で鍛錬を重ねる宇草孔基選手(右)。

◆悔しさを糧にさらなるレベルアップを図る

─7月2日に一軍登録抹消となりましたが、約1カ月半の一軍生活でどんなことを感じましたか?

「まだまだ一軍でできるという気持ちでいたので悔しかったですね。ただ、自分に足りないところは明確で、こういう風になりたいというイメージはあるので二軍で課題を一つひとつクリアしていこうと思っています」

─具体的にどういったことを課題として捉えていますか?

「一番の大きな課題は外野守備。特にスローイングですね。苦手なことは毎日コツコツやっていくしかないと思うので、練習を継続するしかありません」

─打撃に関してはどんな課題を持って取り組んでいますか?

「打撃の課題もいくつかあるのですが、打席の中でこれさえやっておけばなんとかなるというものが最近分かりつつあります。一軍首脳陣からは、スタメンで活躍できる選手になってほしいと言われたので、二軍の試合では毎試合集中力を切らすことなく自分の持ち味を磨いていきたいと思います」

─守備も打撃も、これまで数多くのアドバイスを受けてこられたはずです。それらの助言は、宇草選手の中でどう消化されていますか?

「すぐに何かに活きるというわけではないのですが、あの時言われていたのはこういうことかと、あとから分かることは多々ありますね。いろんな情報がつながって新しいなにかに変わることもあるので、うまく取捨選択しながら取り入れていきたいと思います」