◆憧れの鈴木誠也から受けた影響。自分は『もっともっとできる』

─走塁面では交流戦で5盗塁を記録し俊足をアピールしました。走塁で意識していることを教えてください。

「プロ1年目は、とにかくどんどん走っていこうというスタンスだったのですが、今年は走る前に、まず状況を把握することに努めています。投手の様子やカウントなどを見たうえで、走るかどうかの判断をしています。大事なのは盗塁成功率を上げることなので、自分の足だけを信じて闇雲に走るのではなく、少しでも成功確率が高くなるように取り組んでいます」

─以前の取材で、プロで一番すごいと感じたのは鈴木誠也選手だと言われていました。今年、一軍で一緒にプレーし、どんなことを感じましたか?

「間近でプレーが見れましたし、プレーだけでなく、誠也さんが発する言葉や考えていることを身近で肌で感じながら過ごすことができたのは、自分にとってはすごく貴重な時間でした。ただ、誠也さんの側にいて、いろんなことを吸収したとしても、自分自身はそう簡単には変われません。『まだまだだな』と思いましたし、逆に『もっともっとできる』とも思いました。今回の一軍での経験を無駄にすることなく成長していかないといけません」

─今季、これだけは必ず貫き通すと決めていることはありますか?

「それは特にないですね。一度決めた形にこだわるのではなく、自分を成長させてくれるものがあれば取り入れていきたいですし、とにかく視野を広く、頭を柔軟にして野球と向き合っていきたいと思っています」

─今は由宇で鍛錬を積む日々を送られています。宇草選手にとって由宇球場はどんな存在ですか?

「毎日悔しい思いをしていますし、一軍の舞台を経験させてもらったことで、より一層、ここにいてはいけないと感じるようになりました。一軍で活躍しなければ意味がないと思いますし、ここにいる以上、満足することはないと思います。とにかく早く一軍でプレーできるように頑張ります」

◆プロフィール
宇草孔基 38
■うぐさ・こうき ■1997年4月17日生(24歳))■185cm/79kg 
■右投左打/外野手 ■東京都出身 ■常総学院高-法政大-広島(2019年ドラフト2位)