気持ちを切り替えてやるだけ

 プロ6年目にして初めて見えてきた開幕一軍入り。ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響で練習試合は延期となるなど、思わぬ形でその目標は持ち越しとなった。

「特に気持ちの部分で難しいところはありますが、開幕に備えてできることを続けていくしかないと思っています。状態が良いだけに『開幕していればよかったのにね』と言われることはあるんですけどね。長いシーズンなので良い時ばっかりではないし、絶対悪いときもあります。逆に状態が悪くてもできることがあるし、そこから調子を上げていくことも一年投げ切るためには必要だと思っているので、切り替えてやるだけですね。ただ、本来開幕だった3月20日を良い状態で迎えることができたというのは素直に自信になります」

 5月中の開幕は延期となり交流戦も中止になるなど、プロ野球界は過去に例がない異常事態の真っただ中にいる。そのなかで選手たちは、いつ訪れるかも分からない開幕戦に向け日々、調整を続ける毎日を送っている。プロ6年目を迎えるブレイク候補筆頭の左腕は、つかみかけた自信を胸にぶれることなく初の開幕一軍入りを目指す。

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