カープの守護神として大車輪の活躍を続ける栗林良吏投手。

 プロ1年目からクローザーの大役を任されている栗林良吏。デビューからの連続無失点記録を更新するなど、開幕から大車輪の活躍をみせると、東京五輪では2勝3セーブの成績を残し金メダル獲得に貢献。9月26日のDeNA戦(横浜スタジアム)では、球団の新人最多記録を更新する26セーブをマークした。また、この試合で9試合連続セーブとなり、山﨑康晃(DeNA)が持つ新人のプロ野球記録にも並んだ。

 30セーブ、そして新人王への期待も膨らむドラ1右腕。ここでは、数々の記録を打ち立てる栗林の登板のなかから印象的なシーンを、写真と共に取り上げる。

◆【1セーブ】3.27 中日戦/1回無失点

 3点リードの9回にクローザーとしてプロ初登板。球場に駆け付けたカープファンが注目するなか、相手打線をわずか10球で三者凡退に抑え、記念すべきプロ初セーブをマーク。最高の結果と共にプロ野球選手としてのスタートを切った。試合後には守護神に指名した佐々岡真司監督と記念撮影に応じた。

◆【新記録達成】5.4 巨人戦/1回無失点

 同点の9回に登板。ピンチを迎えるも、最後は丸佳浩をフォークで空振り三振に抑えて無失点。プロ初登板から14試合連続無失点というプロ野球新記録を打ち立てた。

◆【球団新記録】6.10 ソフトバンク戦/1回無失点

 緊迫した投手戦となった試合。同点の9回に登板すると2死二、三塁のピンチを招くも踏ん張り無失点。2013年に河内貴哉氏(現球団広報)がマークした球団記録を更新し、球団新記録となる開幕から22試合連続無失点を達成した。